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ドラキュラ イン ブラッド

ドラキュラ・イン・ブラッド ~血塗られた運命~ [DVD]ドラキュラ・イン・ブラッド ~血塗られた運命~ [DVD]
(2002/11/20)
ルドルフ・マーティンジェーン・マーチ

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††ジョー・チャペル監督作品
ヴラド・ツェペシュ:ルドルフ・マーティン
リディア:ジェーン・マーチ
ステファン神父:ピーター・ウェラー
ブルーノ:クリストファー・ブランド
キング・ジョーンズ:ロジャー・ダルトリー
ラデュ:マイケル・サットン
†††2000年 アメリカ
********    ********


レンタル屋で、ホラーのコーナーにあったので、ヴァンパイア
の話かなと思ったら、ヴラド・ツェペシュの物語だった。限り
無くホラーに近いけど、ホラーじゃないと思う。前にも、そう
言えばギャスパー・ノエの「カルネ」がホラーのコーナーにあ
った事あったなー、まあそれはいいとして。

 当時オスマントルコの脅威に晒されていたワラキア(現在の
ルーマニア)を、その重圧から守った英雄でもあったワケです。
周りが海だらけの日本と違い、陸続きのヨーロッパは常に隣国
や強国に攻め込まれる恐れがあったので、様は「攻め込まれな
い様にする」必要があったのですよ、恐れられていなくてはい
けなかった。ヴラドはそれを実行した王だった。よって彼はワ
ラキアに、平和と恐怖をもたらした。コッポラが「ドラキュラ」
を撮った時、多少触れられていましたが、それともやや違う箇
所があり、どちらが本当なのかはわかりかねます。
コッポラの「ドラキュラ」では、ヴラドの妻は、夫が戦死した
と間違いの報告を受け、絶望して投身自殺した事になっている
が、こちらでは夫の罪人へのあまりに残酷な仕打ちに耐えられ
なくなって、永遠の愛を誓いつつも、投身自殺した事になって
いる。しかし一生のうちにこんなに牢獄と王座を行き来した人
も珍しいんじゃないだろうかとも思う。
 ヴラド役のルドルフ・マーティンは、あまり耳にしない名前
の俳優だが、冷酷な支配者と言うよりは、祖国を愛する熱血漢
としてのヴラドを好演している、ルックス的にもなかなかハマ
っている感じ。後、ピーター「ロボコップ」ウェラーが、ヘル
メットを外したロボコップみたいな顔で司祭を演じているのも
なかなかクセモノ臭くて、はっきり言って顔が怖い、多分、こ
の映画の中で一番怖い。
 恐らく、ヴラドを19世紀のロンドンに、魔物として蘇られる
きっかけになったのは、残酷な「串刺し公」の名前のみならず
産まれた時にマリア像が血の涙を流したと言う話、戦場で仮死
状態になりながらも生き返った話、その実際の死に際して破門
された事実、そして数百年後の墓が掘り返された時、棺の中か
らは動物の骨しか見つからなかった、暗殺された人間は生き返
ると言うワラキアの言い伝え等のエピソードによるものであろ
う。ルーマニアでは英雄である彼を、モンスターであるドラキ
ュラと同一視する事に抵抗を示す人も少なくないと言う。
ヴァンパイアを愛する人であれば、一度は見ておいても良い映
画かも知れない。

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「ドラキュラとヴァンパイア」

「ドラキュラ」とはルーマニアでは「悪魔の子」を指す。ヴラ
ドは彼の洗礼名であり、ツェペシュは串刺しを指す。彼の父は
「ドラクル」(悪魔)と呼ばれていた。
つまり「ドラキュラ」とは、ブラム・ストーカーの小説に出て
来る吸血鬼伯爵の個人名であり、吸血鬼を総称するものではない。
総称する場合は「ヴァンパイア」と呼びましょう。
「ヴァンパイア」の語源についてはまた様々な説があるが、吸
血鬼一族が、この名で統一される様になったのは18世紀頃とさ
れる。ハンガリーのマジャール人の使う言葉で「血に酔う者」
の意味を持つ。トルコ語の「妖術師(uber)」とリトアニア語
の「飲む(wempire)」の合成語とも言われる。また、著明な
辞書編集者ウェブスターは、吸血鬼を「血を吸う死人の幽霊」
と定義付けた。(死人の幽霊と言うのもちょっと妙な感じだが
)この「ヴァンパイア」と言う言葉が、初めて記述に登場する
のは、1725年のペーター・プロゴヨビッチの事件と、1726年の
アルノルト・パウルの事件である。プロゴヨビッチ事件はドイ
ツ語で公的な報告書が制作され、ウィーンの文書館に所蔵され
ている。またパウルの事件は更に公的捜査が行われ、軍医によ
って「見聞録」と言う調書が軍法会議に提出された。その後、
再版を重ね、ヨーロッパの支配階級の多大な好奇心を集める事
になる。
しかし、まだペストの脅威の影、各地のフォークロアでしかな
かったヴァンパイアが一躍世界的なダークヒーローとして蘇っ
たのが、19世紀末ブラム・ストーカーの手による小説「ドラキ
ュラ」である。それ以前、ジョン・ポリドリの「吸血鬼」(ル
スヴン卿)が既にヒット作となり、アレクサンドル・デュマに
よる劇化も大ヒットしていた、シェリダン・レ・ファニュの華
麗なヒロイン、カーミラや、ゴーティエのロマンティックで妖
艶な美女クラリモンドもいた。しかし、それ以降のゴシック・
カルチャーに多大なる影響力を持ったのは、「ドラキュラ伯爵」
だったのである。そして今度は、世紀を超えて発明された「映
画」と言う娯楽にもヴァンパイアは進出する。
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